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石油連盟会長コメント 第172回OPEC定例総会終了にあたって

  石油連盟

OPECは、5月25日、オーストリア・ウィーンで開催された定例総会において、昨年11月30日の前回定例総会で決定した減産合意を2017年7月1日から9か月間延長することで合意した。(また、ロシア等の一部非OPEC産油国も、OPECと協調して、同期間、減産を継続することを表明した。)

国際エネルギー機関(IEA)の観測によれば、1月から4月までのOPECの減産遵守率は96%となっている。過去の減産実施状況を上回る減産遵守の状況に加えて今回、減産期間を9か月間延長する合意に至ったことは、OPEC(及び非OPEC産油国)全体としての需給引き締めに向けた強い意志を改めて表明したものと考えられる。

原油価格(ドバイ)は、米国原油の生産動向を睨みながら、足元では50ドル前後で推移しているが、2017年は世界全体として需要が供給を上回る展開が想定される。引き続きOPECの減産遵守状況及び米国の原油生産状況を注視していく必要はあるが、今回、OPEC(及び非OPEC産油国)が減産延長の合意に至ったことを受けて、原油価格は当面は55ドル前後で推移し、年末までに60ドルに向かっていくものと思われる。


以上

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