プレスリリース
石油連盟ホームページアンケート調査結果について (2015年度第2回「省エネルギー」)
石油連盟ホームページアンケート調査は、2月が省エネ月間であることから、例年「省エネルギー」をテーマに実施しております。今回(2015年度第2回)も2016年2月10日から3月10日にかけて実施しました。回答者数は7,674名(前回8,140名)と前年同期に実施したときよりも6%減となりました。回答者を年代別で見ると、10代が5%、20代が20%、30代が26%、40代が23%、50代が15%、60代が9%、70代以上が2%となり、概ね前年と同様の年代構成になっています。男女別比率については、男性が43%、女性が57%と昨年とほぼ同じでした。さらに年代別では10代から40代までは女性回答者の比率が高く、50代以上は逆に男性の回答者の比率が高いという前年までと同じ傾向が見られました。
今回のアンケートの設問は前回と同じとし、回答者の数、年代・性別といった構成比があまり変わらなかったことから、調査結果に大きな変化はありませんでした。
各設問の結果は以下の通りです。
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毎日の生活の中で「省エネルギー」を意識して実践しているかとの問いに対し、「意識して実践している」と回答した方は53%(前回58%)と最も多い回答となりました。また「意識はしているものの実践は伴っていない」と回答した方と合せると90%(前回93%)となり、多くの方が省エネを意識しているという結果になりました。
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「省エネルギー」という言葉のイメージについて複数回答可で質問したところ、前回同様「節約」と回答した方が88%(前回87%)と最も多く、次いで「環境・自然・エコロジー」が59%(前回62%)、以下「工夫・知恵」が45%(前回47%)、「効率化・合理化」が39%(前回44%)、「シンプル・質素」が20%(前回23%)、「技術革新」が17%(前回19%)、「社会貢献」が16%(前回18%)、「未来・次世代」が16%(前回18%)、「我慢・不便」12%(前回15%)という順序となりました。「我慢・不便」は前回同様選択肢として挙げたなかでは最も少なく、省エネルギーを否定的にとらえる方が比較的少ないという傾向がうかがえます。その他の回答では「災害への備え」という意見もありました。
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「省エネルギー」のために毎日の暮らしの中である程度我慢せざるを得ないのは、「快適な生活」が51%、「便利な生活」が29%、続いて「豊かな生活」が20%となり、前回と同じ比率になりました。
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現在の便利で快適な生活を多少犠牲にしてでも、「省エネルギー」に努める気持ちの有無についての問いに対しては、「ある」と回答した人が43%(前回44%)、「少しはある」と回答した人を合せると、前回とほぼ同様の98%と非常に多くの方が省エネに対して前向きであることがうかがえます。
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「省エネルギー」のために具体的にどのようなことをしているかについて複数回答で伺ったところ、「夏季に冷房をなるべく使用しない、もしくは温度設定を高めにする」が74%(前回74%)、「冬季に暖房をなるべく使用しない、もしくは温度設定を低めにする」が68%(前回69%)と前回同様室温調整に関する対策が最も大きいという結果になりました。次いで「電気機器をこまめに切る、またはコンセントからプラグを抜く」が62%(前回68%)、「クールビズ・ウォームビズ等服装で調整する」が46%(前回46%)、「省エネタイプの機器を購入するよう心がけている」が40%(前回41%)、「家屋の断念・放熱効果を上げる工夫をしている」が33%(前回33%)、「短距離での車の移動を控える」が29%(前回27%)という結果となりました。その他「早寝早起き」、「お風呂は続けて入る」、「太陽光発電の導入」といった回答がありました。
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省エネルギーを実践した結果、どの程度エネルギー使用量を減らすことが出来たかについては、これまでと同様「分からない」が45%(前回43%)と最も多く、省エネを意識し実践しても、定量的に把握することが難しいことがうかがえます。省エネ量を把握できている方の回答では、「5~10%」が25%(前回24%)が最も多く、次いで「1~5%」が17%(前回16%)、「10~20%」が10%(前回11%)となり、前回と同様の傾向が見られました。なお、年代別で「分からない」と回答している方の比率は10代が57%(前回59%)と最も多く、一方60代が31%(前回29%)、70代以上が28%(前回22%)と高齢者層は低いという前回と同様の傾向になりました。
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省エネルギーの最大の目的については、設問2のイメージと同じく「節約」が志向されている結果、「光熱費等の削減」が64%(前回63%)と最も多く、次いでCO2排出量の削減等による「地球環境問題への貢献」が27%(前回30%)と前回と同様の順序になりました。その他の回答では「子どもたちに負の遺産を残さない」といった意見がありました。
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「節電」という言葉にどういうイメージを持っているかについて複数回答可でうかがったところ、日常生活に密接な「電気代の節約」が77%(前回74%)と突出して多く、「電気に特化した省エネ」が40%(前回40%)、「地球環境問題への貢献」が34%(前回35%)、「ライフスタイル・意識の見直しの機会」が26%(前回43%)、「電気以外のエネルギー(石油・ガス等)の利用」が11%(前回13%)となりました。一方「原子力発電が再稼動するまでの辛抱」は2%(前回3%)と4年連続減少となり、節電が一過性のものではなく日常的に取り組むものという認識がますます高まっていることがうかがえます。また、「節電」を「難しい」ものととらえた方は4%(前回3%)となりました。その他の回答では「地球規模でみんなが考えて行かなければならないテーマ」、「生活の知恵、創意工夫して生きる知識」、「震災時に計画停電などがあり、初めて電気は無限ではないと実感した」といった趣旨の意見がありました。
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「国全体で省エネルギーを進めるため、重要なことは何か」の問いに対しては、「個々人の省エネ意識向上」が54%(前回58%)、「省エネ機器の開発」が16%(前回19%)、「産業界の省エネ努力」が10%(前回11%)、「環境教育」が8%(新設)と、前回調査とほぼ同様の結果となりました。個人・民間レベルの取り組みについて多くの方が重要と認識している一方、「行政の率先した取り組み・補助」は11%(前回11%)となりました。
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石油業界が普及に取り組んでいる高効率石油給湯器「エコフィール」の認知度については、「知っていた」が12%(前回16%)、「名前だけは聞いたことがあった」が44%(前回44%)、「知らなかった」が44%(前回40%)となりました。
【本件に関する問い合わせ先】
石油連盟 広報室(植松) Tel 03-5218-2305
以上