プレスリリース
石油連盟会長コメント 第10回OPEC・非OPEC閣僚会合の終了にあたって
石油連盟
OPEC及び主要非OPEC産油国は、4月12日、テレビ会議による第10回OPEC・非OPEC緊急閣僚会合を開催し、サウジアラビア・ロシアは日量1,100万バレルの生産水準から、他国は2018年10月時点の生産水準から、5月1日より、2か月間、合計日量970万バレルの追加減産を行うことで合意した。
年初の中東情勢緊迫化を受けて、一時、63ドル超まで上昇した原油価格(WTI)は、その後、新型コロナウィルス感染拡大による石油需要の大幅な減少を含む世界経済への影響懸念、前回のOPEC・非OPEC閣僚会合における合意不成立、主要産油国の生産動向等を背景に、足下では、20ドル台前半で推移している。
緊急会合において、今回、OPECプラスが中心となり世界の産油国が協調して減産合意に至ったことについては、今後世界の石油市場安定化に向けた取り組みとして一定の評価ができる。但し、減産幅については残念ながら市場の期待値まで届かず原油価格が依然として低迷している。今後もOPECプラスには市場の安定化に向けた継続的な協議を期待したい。
以上