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2017年度潤滑油需要見通しについて

  石油連盟

石油連盟 調査・流通業務部では、2017年度の潤滑油の需要見通しを以下のとおり取りまとめた。

1. 潤滑油計

2016年度実績は、潤滑油全体で1,414千kl(前年度比3.2%減)となった。
2017年度見通しは、舶用が減少となるものの、工業生産の伸びが見込まれるため、自動車用、工業用需要の増加を受け1,419千kl(前年度比0.4%増)となる見込み。

2. 用途別需要

(1) 自動車用

2016年度は、4月に熊本地震の発生の後、挽回生産が行われ自動車生産台数としては2015年度と同程度に推移したものの、潤滑油需要はガソリンエンジン車向けのほか、ディーゼルエンジン車向けも減少傾向となり自動車用需要としては、539千kl(前年度比4.8%減)となった。
2017年度は、ガソリンエンジン車を中心とした輸出については北米・中国向けなどで伸びが鈍化することが予想されるものの、自動車の国内需要については比較的好調であると見込まれることから、自動車用需要としては540千kl(前年度比0.2%増)となる見込み。

(2) 舶用

2016年度実績は、人手不足を背景とした造船竣工量の減少、国内貨物輸送量の減少等から、78千kl(前年度比8.2%減)となった。
2017年度は、国内貨物輸送量がほぼ前年並みと考えられる中、人手不足を背景とした造船竣工量の減少を受け、舶用需要としては72千kl(前年度比7.7%減)の見込み。

(3) 工業用

2016年度実績は、鉱工業における生産活動が好調であったものの工場部門における合理化から797千kl(前年度比1.4%減)となった。
2017年度は、生産活動が引き続き好調であると見込まれることから、807千kl(前年度比1.3%増)の見込み。

2017年度潤滑油需要見通し

単位:千kl、カッコ内は前年度比増減(%)

2016年度実績※2017年度見通し
自動車用 539 (-4.8) 540 (+0.2)
舶用 78 (-8.2) 72 (-7.7)
工業用*1 797 (-1.4) 807 (+1.3)
潤滑油計 1,414 (-3.2) 1,419 (+0.4)

※用途別需要の合計が「潤滑油計」と一致しないのは端数処理のため
*1.工業用は、絶縁用を含む。(2013年度より。)


以上

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