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バレルとは

 国際的に石油の量を表わす単位には、「樽」という意味の「バレル」(barrel)が用いられています。

近代の石油産業の成立は、1860年代の米国ペンシルバニア州における油田開発が起源とされています。
当時は、現在のドラム缶のような石油の輸送容器がなかったので、欧州から輸入していたシェリー酒などの空樽を利用していました。
一説によれば、この樽の容量は50ガロン(米国液量ガロン、1ガロン≒3.785 ℓ)ありましたが、木製であったことから輸送中に中味の原油が蒸発や洩れにより目減りし、目的地に着いたときにはおおよそ42ガロンとなったため、これを1バレル(約159ℓ)とすることになったといわれています。
以後、バレルは国際的に石油の消費量、原油の生産量・埋蔵量の計量や原油価格設定の単位として使われています。

日本では計量単位にメートル法を使っており、容量は「ℓ」を使用していますが、石油精製装置の能力などに関しては、1日当たりの通油量・処理量を表す単位として、バレル・パー・デイ(B/D)が使われています。


【参考】簡易的なバレルとℓの換算
1バレル≒159ℓ  (1kℓ≒6.29バレル)
1億バレル/日 ≒1590万kℓ/日 ≒58億kℓ/年 (バレル/日を58倍するとkℓ/年)

*英米におけるヤードポンド法のガロンは、英国と米国で量が異なる。また、米国においても液量ガロンと乾量ガロンで定義が異なるほか、用途によって異なる場合もある。

 

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