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原油関連
シェールオイルとは
シェールオイルとは、在来型の油田よりも深い地層にある頁岩(シェール)層に封じ込められている石油のことで、その存在は以前から確認されていましたが、生産コストや技術上の問題から商業生産が進みませんでした。しかし、2010年代に入ると、頁岩層に水圧でヒビを入れて石油を回収する水圧破砕技術や水平掘削技術といった生産開発技術が発達・普及したこと、原油価格が上昇したことによって、米国を中心にシェールオイルの開発・増産が急速に実用化されました。
それに伴い、米国の原油生産量は急増し、現在では世界一の産油国となっています。米国のシェールオイルの生産量は、20年に新型コロナウイルス感染拡大等による石油需要の急減を受けて減少しましたが、23年には8百万バレル/日を超え、シェールオイルのみで世界の原油生産量の約9%を占めるまでに至りました。
なおIEAでは「シェールオイル」について「オイルシェール(油母頁岩)」と混同を避けるため、「タイトオイル」と表記しています。