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石油のサプライチェーンについて

 製油所で生産された石油製品は、製油所から直接または中継基地である油槽所を経由して販売拠点であるSS(サービスステーション)や需要家に輸送されます。この際の輸送手段は、届け先の立地、取扱量、輸送距離などに応じて、内航タンカー・鉄道(タンク車)・タンクローリーなどが利用されています。
内航タンカーによる輸送は、船舶により臨海地区間の海上輸送を行うもので、製油所から油槽所への転送、または製油所・油槽所から需要家への直接販売の際に利用されており、大量かつ長距離輸送に優れています。輸送量は1隻当たり1,000~7,000㎘程度となります。
鉄道による輸送は、タンク車と呼ばれる専用貨車で編成された列車により臨海地区の製油所から内陸地域の油槽所へ転送する際に利用されており、内陸地域に対して一度に大量の石油製品を輸送することが可能です。輸送量としてはタンク車1台当たり60㎘程度、1列車で1,200㎘程度となります。
タンクローリーによる輸送は、自動車により陸上輸送を行うもので、製油所・油槽所からSSや需要家への末端輸送の際に利用されています。
1台当たりの輸送量は約20㎘となっており、内航タンカー、タンク車に比して少量ですが、機動性、柔軟性に優れているという自動車輸送ならではの特性を有しています。
その他の輸送手段として、東京湾内の千葉港と成田空港間では約47kmに及ぶパイプラインが設置されており、成田空港に対する航空燃料の供給が行われています。
石油を消費者の元へ届けるため、こうした多様な輸送手段を活用しています。

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